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ぬか漬けの歴史

こんにちは!ホールケーキです。今日はぬか漬けの歴史を紹介いたします。今日は私の独断と偏見な内容ですので興味のある方よろしくお願い致します。

 まずは自己紹介、ホールケーキ44歳、好きなもの料理、自転車、ねこ、革靴などなどその他多数、好奇心旺盛なおじさんです。よろしくお願いいたします。

 ぬか漬けの歴史について諸説ありますが、最も有力視されているのが奈良時代です。奈良時代の文献である延喜式(えんぎしき)に須須保利(すずほり)という漬け物が登場するのですが、これが最古のぬか漬けの記録ではないかと考えられています。この須須保利は平城京跡から出土され、その内容に漬物は臼で挽いた穀類や大豆を塩と混ぜて床にしました。と記されておりました。現存はしませんが、ぬか漬けの原型と推測されています。
現在の形のぬか漬けが出来たのは、江戸時代初期と言われています。須須保利の穀類・大豆の代わりに、精米の時に出る米ぬかを使ったのがぬか漬けであります。

 昨今、玄米や麦、粟(アワ)などの栄養価の高さが注目されていますが、長い間、日本には「白米至上主義」ともいうべき考え方が根付いていました。江戸時代に白米の普及によりぬかに含まれる豊富な栄養を除いた白米に変わった食事は脚気(かっけ)をもたらし、「江戸患い」と呼ばれました。当時は現代のような栄養学の知識はありませんでしたが、明治時代になり解明されビタミンB1欠乏症(脚気)と分かりました。胚芽部分に含まれるビタミンB1をそぎ落としてしまう白米中心の食事が原因でした。ぬか漬けは漬け込みの過程でぬかのビタミンB1が野菜に吸収されるため、ぬか漬けを副食とすることである程度、脚気を防ぐ効果があったと考えられています。そしてぬか漬けが定着したのは脚気の予防薬、治療薬変わりとしてとも言われています。ぬか漬けだけではなく玄米や野菜を食べる事も理由だと思います。

 現代のような、米ぬかをぬか床に使用したぬか漬けが誕生した地域は福岡県北九州市だと言われています。北九州小倉城藩主の細川忠興がぬか漬けを食べて、その後城下の庶民に伝わり広がりました。福岡県北九州市の小倉城近くにある八坂神社には、日本で最古とされるぬか床が保存されています。その歴史は約400年とも言われております。私もいつか行ってみたいです。
 このように、 古くから日本の食文化として代々受け継がれ、地域によってはどぶ漬け、どぼ漬け、床漬け、ぬかみそ漬け、とも呼ばれ親しまれてきました。また、ぬか床の利用によってお漬物が安く作ることができるという経済的な利点から、昔から家計節約術を兼ねた嫁入り道具として母から娘に伝えられるという風習もあります。近年では植物性乳酸菌を生きたまま直接摂取できる健康食品としても非常に注目されています。このようにぬか床は日本を代表する立派な食文化でもあるのです。

 したがって、ぬか漬けは大変魅力的でロマンあふれる高尚な食べ物だと思います。私も10年ぬか床を趣味としていますが、毎日違う表情を見せてくれてとても楽しいです。興味を持たれた方、是非ぬか床を初めてみてはいかがでしょうか?

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